虚仮コツ考

辺根えむのブログ

GrandOrgue ヘルプ:第8章 パネル

この記事は GrandOrgue のヘルプ "Chapter 8 : Panels" を勝手に日本語訳したものです。(ヘルプ日本語訳の目次ページ

まだ日本語として変だったり、意味が取っていない箇所が多々あります。また、図は転載せずに「図」と表記するだけに留めています。必ず原文と照らし合わせの上でご利用ください。

訳出したバージョンは v3.9.5-1 (Jan 23, 2023) です。

以下、訳文です。(文脈や指示語はすべて GrandOrgue に対応するものであり、このブログとは全く関係ありません。)


第8章 Panels - パネル

目次

このメニューはコントロール・パネルの操作に使います。メニューの項目のなかで Coupler から Recorder までが標準の項目です(つまり、どんなサンプルセットが読み込まれても現れます)。

他の( Coupler より上の)項目は全て読み込んだサンプルセットにおいて定義されたもので、(存在するなら)サンプルセット付属のユーザーマニュアルに説明が書かれているはずです。これらは通常 Custom Panels と呼ばれます。

カスタム・パネルの項目はサブメニューにまとめることもできます(例えば、下のスクリーンショット:Piteå Music School サンプルセットで撮影 )。

Coupler - カプラー(連結器)

GrandOrgue は、オルガン定義ファイルで用意されたカプラーのセットに加えて、デフォルトでカプラー用のマニュアルとそれらに対応するカプラーも提供しています。これによって "今どきの" 付属機能を、サンプルセットが提供していなくても利用可能となっています。

このメニュー項目で表示されるのはマスターの鍵盤、つまり連結される鍵盤を "動かす" 側の鍵盤です。

カプラー・パネルでは、オルガン定義ファイルで見つかったターゲットとなるキーボードやペダルボードの一つ一つに、対応する一連の制御装置を横に並べて表示します。

連結するほうの鍵盤は設計上、カプラーのターゲットになりません。

図 8.1. Coupler \<キーボード名> のレイアウト

16 :サブオクターブのカプラーです。ターゲットの鍵盤は、 "マスター" の鍵盤で演奏されたノートの1オクターブ下で "動かされ" ます。

8 :"通常の" カプラーです。ターゲットの鍵盤は、 "マスター" の鍵盤で演奏されたノートと同じオクターブで "動かされ" ます。

U.O. :ユニゾン・オフです。このカプラーが作動している間は、 "マスター" の鍵盤で演奏されたノートのパイプをミュート(消音)します。使い所は多く、たとえばオクターブ/サブオクターブのカプラーで鳴る音だけを使いたい時や、鍵盤をカプラー用の鍵盤にしたい時などに利用してください。

4 :オクターブのカプラーです。ターゲットの鍵盤は、 "マスター" の鍵盤で演奏されたノートの1オクターブ上で "動かされ" ます。

BAS :"バス" のカプラーです。 "マスター" の鍵盤で演奏される和音の最も下のノートが、ターゲットの鍵盤で "動かされ" ます。

MEL :"メロディー" のカプラーです。 "マスター" の鍵盤で演奏される和音の最も上のノートが、ターゲットの鍵盤で "動かされ" ます。

複数のパートがあるポリフォニーでは、最も下のライン(ベースライン)に休符が現れることがあります。 BASS カプラーは、最も下のライン(ベースライン)で休符を見つけると休符としてラインを維持します。ただしこれは 100% 保証されるものでなく、予想しないところで一つ上のラインへ移ることがあります。 MEL カプラーと最も上のラインについても同様です。

Regular, Scope and Scoped, Full

これらの機能は Crescendo, Divisionals, Generals, Combination Setter の各パネルで共有されるものであり、ここでまとめて説明されます。

RegularRegular はオルガン定義ファイルの許容範囲内であらゆるストップとピストンの制御を可能にします(下の Full を参照)。メモリ登録の際に Regular がオンの場合、全てのストップとカプラーについて現在の状態が保存されます。これは Scope で "全ての要素" に設定した場合に相当します。これはデフォルトの動作です。

Scopeメモリ登録の際に Scope がオンの場合、コンビネーションのデータ保存が現在オンになっている要素だけを対象とするように設定されます。このスコープで動作させたい全てのボタンを押しておくことを忘れないでください。

Scoped

メモリ登録の際に Scoped がオンの場合、 Scope の対象に設定された要素の現在の状態が保存されます。

典型的な作業の流れは:

  1. ストップやカプラーをオンにする。
  2. Scope をオンにする。
  3. Set をオンにする。
  4. このスコープで使用したい全てのボタンを押す。
  5. Scoped をオンにする。
  6. 最初のボタンに対応させたいストップとカプラーをオンにする。
  7. ボタンを押す( Set がオンになっていることを確かめておくこと)。
  8. 他のボタンについても以上の 6-7 を繰り返す。

一度スコープが定義されてピストンに割り当てられると、スコープの範囲内にある要素の状態が変更された場合(ステップ5-7)でも、再定義(ステップ1-4)はする必要がなくなります。

FullFull は、オルガン定義ファイルで設けられた制限とは無関係に、全てのストップとカップラーをコンビネーションに保存します。詳細は StoreInDivisional, StoreInGeneral, DivisionalsStoreIntermanualCouplers, DivisionalsStoreIntramanualCouplers, DivisionalsStoreTremulants, GeneralsStoreDivisionalCouplers, CombinationsStoreNonDisplayedDrawstops をご覧ください。

Crescendo Pedal - クレッシェンド・ペダル

GrandOrgue は 32段階のクレッシェンド・バンクを自動的に 4 つ追加します。これによりユーザーはサンプルセットが提供しない場合でも "モダンな" 付属機能を利用できるようになります。

Label on top :現在の段階を表示します。これは "アクティブ" なラベルで、それ自体が MIDI 送信の設定に対応しています。

SetMemory Set へのショートカットです。

Regular, Scope, Scoped, FullRegular, Scope, Scoped, Full をご覧ください。

A, B, C, D :使用するクレッシェンド・バンクを選択します。現在のバンクはハイライトされます。

Override

クレッシェンドの動作モードを Override と Add の間で切り替えます。モードが違うと、クレッシェンドのレベルが変化した時の、ストップの有効/無効の切り替わり方が変わります。

Override モードでは、ユーザーによって有効にされた全てのストップが忘却され、そのクレッシェンドのレベル用に定義されたストップだけが有効にされます。

Add モードでは、ユーザーによって有効にされたストップはそのまま残り、そのクレッシェンドのレベル用に定義された新しいストップだけが有効もしくは無効になります。

\< :前のステップに移ります。メモリ登録中は、ストップレバーやカプラーの状態が( regular か scope/scoped かに応じて)前のステップへ保存されます。

Currentメモリ登録中は、ストップレバーやカプラーの状態が( regular か scope/scoped かに応じて)現在のクレッシェンドのステップへ保存されます。それ以外の時は、現在のステップの状態を呼び出します。

> :次のステップに移ります。メモリ登録中は、ストップレバーやカプラーの状態が( regular か scope/scoped かに応じて)次のステップへ保存されます。

Crescendo shoe

このシューはクレッシェンドを制御します。これはエクスプレッション・シューのように振る舞います。実物の演奏台が専用の MIDI コントローラーを持っている場合、32段階が MIDI イベント・エディタで設定された値の範囲にわたって均等に配置されます。

Divisionals - ディヴィジョナル

GrandOrgue は、オルガン定義ファイルで見つかった鍵盤ごとに10種類のディヴィジョナル用コンビネーションを保存するバンクを20個、自動的に追加します。これによりユーザーはサンプルセットが提供しない場合でも "モダンな" 付属機能を利用できるようになります。

SetMemory Set へのショートカットです。

Regular, Scope, Scoped, FullRegular, Scope and Scoped, Full をご覧ください。

1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10 :現在のバンクに保存された N-コンビネーションを有効にします。

間に挟まれたラベル :そのディヴィジョンに対する現在のバンクを表示します。値は A から T までの文字です。これは "アクティブ" なラベルで、それ自体が MIDI 送信の設定に対応しています。

-, + :そのディヴィジョンに対する現在のバンクを、前のものや次のものに切り替えます。

  • ディヴィジョンのボタンが押された際に状態を変えるのは、コンビネーションがそこに保存されているか、あるいは Set ボタンが動作中かのどちらかの場合に限ります。
  • このパネルにあるどんなボタンに対しても MIDI イベントが設定可能です。
  • このパネルで行われた全ての設定は、現在のプリセット番号へ保存することができます。保存されてない場合は、 GrandOrgue は常にサンプルセットを解放する際に保存するかどうかを確認します。

Generals - ジェネラル

GrandOrgue は読み込んだサンプルセットに対して50種類のジェネラル用コンビネーションを保存する4個のバンクを自動的に追加します。これによりユーザーはサンプルセットが提供しない場合でも "モダンな" 付属機能を利用できるようになります。

Prev :前のジェネラル・バンクに切り替えます。

間に挟まれたラベル :現在のバンクを表示います。値は A, B, C, D です。これは "アクティブ" なラベルで、それ自体が MIDI 送信の設定に対応しています。

Next :次のジェネラル・バンクに切り替えます。

SetMemory Set へのショートカットです。

Regular, Scope, Scoped, FullRegular, Scope and Scoped, Full をご覧ください。

  • このパネルにあるどんなボタンに対しても MIDI イベントが設定可能です。
  • このパネルで行われた全ての設定は、現在のプリセット番号へ保存することができます。保存されてない場合は、 GrandOrgue は常にサンプルセットを解放する際に保存するかどうかを確認します。

Combination Setter - コンビネーション・セッター

GrandOrgue は読み込んだどのサンプルセットに対しても自動的に 1000スロットのコンビネーション・セッターを追加します。これによりユーザーはサンプルセットが提供しない場合でも "モダンな" 付属機能を利用できるようになります。

最上部のラベル :現在のスロットを表示します。これは "アクティブ" なラベルで、それ自体が MIDI 送信の設定に対応しています。

Currentメモリ登録中は、ストップレバーやカプラーの状態が( regular か scope/scoped かに応じて)現在のスロットへ保存します。それ以外の時は、現在のスロットの状態を呼び戻します。

-100, +100 :コンビネーションを呼び出すことなく(準備のために)100スロットだけ戻るか進むかします。

-10, +10 :コンビネーションを呼び出すことなく(準備のために)10スロットだけ戻るか進むかします。

-1, +1 :コンビネーションを呼び出すことなく(準備のために)1スロットだけ戻るか進むかします。

Next :Set 中は、ストップレバーやカプラーの状態を(regularかscope/scopedかに応じて)次のスロットへ保存します。Set 中でなければ、次のスロットの状態を呼び戻します。

Previous :Set 中は、ストップレバーやカプラーの状態を(regularかscope/scopedかに応じて)前のスロットへ保存します。Set 中でなければ、前のスロットの状態を呼び戻します。

__0 .. __9 :Set 中は、 xx0 から xx9 までのスロットに移り、ストップレバーやカプラーの状態を(regularかscope/scopedかに応じて)保存します。Set 中でなければ、 xx0 から xx9 までのスロットに移り、そのコンビネーションを呼び出します。最初の2桁は前もって +/-100 や +/-100 を操作しておいてください。

SetMemory Set へのショートカットです。

Regular, Scope, Scoped, FullRegular, Scope と Scoped, Full をご覧ください。

G.C. :ジェネラル・キャンセルです。 "全てが押入れられている(無効の)" 状態へリセットします。

Insert :現在のスロット以降の全てのスロットを右にずらします。この振る舞いは Set ボタンの状態に応じて変化します。Set ON だとストップレバーやカプラーの状態を(regularかscope/scopedかに応じて)現在のスロットへ保存します。Set OFF だと現在のスロット(scope を含む)の状態を変更しないままにします。

最後のスロット (#999) に保存されたコンビネーションは失われます。

Delete :現在のスロット以降の全てのスロットを左にずらします。この振る舞いは Set ボタンの状態に影響されません。

現在のスロットに保存されたコンビネーションは失われます。最後のスロット (#999) に保存されたコンビネーションは "空" の状態にリセットされます。

Coupler Manuals and Volume - カプラー・マニュアルと音量

このパネルには III/P とスウェル・シューをもつ虚構の演奏台が表示されます。鍵盤はカプラー鍵盤です。この虚構の演奏台はサンプルセットの実際のレイアウトから独立しています。

Coupler manuals - カプラー・マニュアル

カプラー・マニュアルは音を出さず、ディヴィジョンに接続されていません。仕様として、どの鍵盤(ペダルを含む)もカプラー・マニュアルへ連結することができます( Couplers を参照)。

読み込まれたサンプルセットごとに、実際にいくつの鍵盤(マニュアル、ペダル)を持っているかに関わらず、 4つのカプラー・マニュアルが追加されます。カプラー・マニュアルは下から上へ順に番号付けされています。0番のカプラー・マニュアルはペダルとして表示されます。

表示される音域は、オルガン定義ファイルで見つかった MIDI キー番号の最小から最大までの範囲で生成されます。それぞれのカプラー・マニュアルごとに 10個のディヴィジョナル用ピストンが用意されています。

Expression shoes - エクスプレッション・シュー

エンクロージャー用のエクスプレッション・シューがオルガン定義ファイルで見つかった風箱ごとに追加される他に、もう一つ仮想オルガン全体の音量調整用のものが追加されます。

内蔵のメトロノームはそれ自体が別個の風箱を使用して動作します。

これらのエンクロージャー設定はユーザー・インターフェースのどこにも複製されません

これらのエンクロージャー設定はメニュー項目の File > Save が使用されたときにはじめて、現在の設定ファイルに保存されます。

Metronome - メトロノーム

このパネルでは内蔵のメトロノームを操作します。

ON

これは On/Off ボタンです。メトロノームを開始したり停止したりします。

Bar length settings - 小節ごとの拍数

このセクションでは小節ごとにメトロノームが打つ拍数を操作します。各小節の最初の拍は異なる音が使用されて強調されます。パネルが最初に開かれた時の初期値は 4 です。

小節ごとの拍数が0に設定されている時、 "残りの拍" のカチカチ音が使われます。

小節ごとの拍数が1に設定されている時、 "最初の拍" のカチカチ音が使われます。

-1 :小節ごとの拍数を1だけ減らします。

+1 :小節ごとの拍数を1だけ増やします。

間に挟まれたラベル :このラベルには現在の小節ごとの拍数が表示されます。これは "アクティブ" なラベルで、それ自体が MIDI 送信の設定に対応しています。

Beat per minute settings - 毎分の拍数

このセクションではメトロノームが毎分何拍を打つかその拍数を操作します。パネルが最初に開かれた時の初期値は 80 です。

-10 :1分間あたりの拍数を10だけ減らします。

-1 :1分間あたりの拍数を1だけ減らします。

+1 :1分間あたりの拍数を1だけ増やします。

+10 :1分間あたりの拍数を10だけ増やします。

間に挟まれたラベル :このラベルには現在の1分間あたりの拍数が表示されます。これは "アクティブ" なラベルで、それ自体が MIDI 送信の設定に対応しています。

このメトロノーム設定は、現在の設定ファイルに保存して、次にサンプルセットが読み込まれる時にもとに戻すようにすることができます。メトロノーム設定が変更された状態でサンプルセットを閉じても保存するように警告する確認画面が出ないので、メニュー項目の File > Save を使ってください。

Master Controls - マスター・コントロール

このパネルには演奏中に使用するいくつかの制御機能が集められています。表示されている要素はどれも MIDI イベントに関連付けできるので、実物の演奏台での操作とつなげることが可能です。これによりユーザーはコンピューターに意識を向けずに演奏に集中することができます。

マスター・コントロールは[個々のサンプルセットよりも]演奏台のハードウェアに固有のものです。それらの MIDI 設定は Program settings 内の Initial MIDI タブの画面で定義することも可能です。

Tuning - チューニング

この最初の行ではオルガン全体をチューニングすることができます。マスター・コントロールのパネルから行われた全てのチューニングは Organ SettingsSettings の枠内にある Tuning (Cent) のスピナーに反映され、現在のプリセット・ファイルに保存の対象となります。

-100, -10, -1 ボタン :それぞれチューニングをセント単位で 100, 10, 1 だけ下げます。

+100, +10, +1 ボタン :それぞれチューニングをセント単位で 100, 10, 1 だけ上げます。

間に挟まれたラベル :このラベルには現在のチューニング量が表示されます。これは "アクティブ" なラベルで、それ自体が MIDI 送信の設定に対応しています。

確認

チューニングの単位は半音の 1/100 です。設定可能な範囲は -1800 から +1800 まで、言い換えれば -1 から +1 オクターブまでです。半音1つは 100 チューニング単位に相当します。

Temperament - 音律

2行目にあるこの機能を使うと、音律をリスト内で操作することができます。マスター・コントロールのパネルにある音律セクションはメニューの Audio/Midi の項目である Temperament に反映されます。

< ボタン :リストの前にある音律へ移ります。

> ボタン :リストの次にある音律へ移ります。

間に挟まれたラベル :このラベルには現在の音律の名前が表示されます。これは "アクティブ" なラベルで、それ自体が MIDI 送信の設定に対応しています。

Save - 保存

真ん中の行にあるこの Save ボタンを押すと、現在のサンプルセットのカスタマイズ設定を現在のプリセット・ファイルに保存します。これは FIle メニューの項目である Save と同じように使ってください。

Transposer - キーの上下移動

3行目にあるこの機能はトランスポーザーです。このトランスポーザーの状態はツールバートランスポーザーのスピナーに反映されます。

< ボタン :全ての鍵盤を半音1つ分だけ下げます。

> ボタン :全ての鍵盤を半音1つ分だけ上げます。

間に挟まれたラベル :このラベルには現在のトランスポーザーの状態が表示されます。これは "アクティブ" なラベルで、それ自体が MIDI 送信の設定に対応しています。

Readiness indicators - 準備完了の表示

この4行目にあるのは、サンプルセットの読み込みが完了した時に状態が変化する準備完了の指示器です。

ON "LED" :この "LED" は点灯したボタンとして表現されています。それ自体が MIDI 送信の設定対象です。

ラベル :このラベルにはオルガンの名前が表示されます。これは "アクティブ" なラベルで、それ自体が MIDI 送信の設定に対応しています。

Recorder - レコーダー

このパネルでは MIDI 録音やオーディオ録音を行うことができます。

どちらのレコーダーも同じように動作します。

REC :このボタンを押すと、ファイルへの録音を開始します。ファイル名はデフォルトのものが使われ、変更することができません。ファイル名の構文規則については以下をご覧ください。このボタンは STOP が押されるまでハイライトされ続けます。

STOP :このボタンを押すと、現在の録音を停止します。録音が REC で開始された場合は、ファイルは通知されることなくデフォルトのファイル名で保存されます。録音が REC File で開始された場合は、ファイル選択画面が表示され、そこでファイル名をデフォルトから変更することができます。

REC File :このボタンを押すと、ファイルへの録音を開始しますが、録音を停止した時にユーザーはファイル名を変更することが可能です。

右側のラベル :このラベルは、レコーダーが動作している間、録音時間を表示します。

これらのレコーダーはパネル化されているので、どちらについてもユーザーが MIDI イベントへ結びつけることができるようになっています。これにより、演奏台のボタンやコンピューター・キーボードのショートカットから簡単かつ臨機応変に録音の開始や停止ができます。

  • 録音中に REC を押すと、通知されることなく新しいファイルへ切り替わります。
  • 録音中に REC File を押すと、新しいファイルへ切り替わります。ボタンが押されるたびに新しいファイルの選択画面が表示され、名前変更の要求が "積まれていき" ます。これにより、実際に名前変更する作業を録音セッションの終了後まで先延ばしできます。
  • デフォルトのファイル名はタイムスタンプになっています。書式は YYYY-MM-dd-HH-mm-ss.SSS に拡張子が付いたものです。拡張子は MIDI ファイルの場合は .mid で、オーディオ・ファイルの場合は .wav です。
    • YYYY は世紀の部分を含むを表します。
    • MM は (01 .. 12) を表します。
    • dd は (01 .. 31) を表します。
    • HH は時間 (00 .. 24) を表します。
    • mm は (00 .. 59) を表します。
    • ss は (00 .. 59) を表します。
    • SSS はミリ秒 (000 .. 999) を表します。

注意

GrandOrgue は MIDI データを保存する際に、通常の MIDI シーケンサーの使い方には不適当な、専用の内部形式を使用します。

録音された MIDI ファイルが、録音に使用されたサンプルセットではなく、別のサンプルセットで再生された時は、記録されたストップの変化は全て通知なしに無視され、想定外の音色となるのを予防します。


訳文ここまで(ただし、脚注が下に表示されています)。