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辺根えむのブログ

GrandOrgue ヘルプ:第5章 オーディオやオルガンの設定概要

この記事は GrandOrgue のヘルプ "Chapter 5 : Audio and Organ settings overview" を勝手に日本語訳したものです。(ヘルプ日本語訳の目次ページ

まだ日本語として変だったり、意味が取っていない箇所が多々あります。また、図は転載せずに「図」と表記するだけに留めています。必ず原文と照らし合わせの上でご利用ください。

訳出したバージョンは v3.9.5-1 (Jan 23, 2023) です。

以下、訳文です。(文脈や指示語はすべて GrandOrgue に対応するものであり、このブログとは全く関係ありません。)


第5章 Audio and Organ settings overview - オーディオやオルガンの設定概要

図 5.1 オーディオとオルガンの設定概要[訳者註:この図の拡大は grandorgue/help/images/audio_big_picture.png を参照]

この図式は、現実世界のハードウェアがもつオーディオ機能と、サンプルセットの設計者が提供するサンプルセットのディスポジションとの間に深い関係があることを示しています。例えば、フリーなサンプルセット Bureå Church のディスポジションは、サンプルがとられた実物の楽器とは完全に異なる空間的配置にカスタマイズされています。そこでは次のような想定がされています:

  • このオルガンは main のケースとは別に、 choir (RückPositiv) のケースをオルガニストの背後に持っている。
  • 演奏台は main のケースに面してはめ込まれているので、 main ケースの音は "前 (front)" で鳴り、 choir のケースの音は "後ろ (rear)" で鳴る。
  • このオルガンは main ケースから遠く離れた左右両側に、ペダルに対応する 2つのタレット(小塔)を持っている。
  • このオルガンは main ケースの基部に echo キーボードを持っている。
  • コンピュータのオーディオ機器は 4.0 サラウンド(前の左右のスピーカー、後ろの左右のスピーカー)である。

Settings... のタブ画面での設定は物理的環境についてを扱うものであり、その一方で Organ settings の入力画面は仮想オルガンの各パーツが現実世界のオーディオ出力とどう対応するかについてを扱うものになっています。

チャンネル:現実世界におけるオーディオ・デバイスのチャンネルです(例:ステレオボードの左右)。 GrandOrgue のチャンネル名は常に Channel 1 から Channel n と付けられていて、 n はオーディオ・デバイスで利用可能なチャンネル数になっています(ステレオなら 2、サラウンド 4.0 なら 4、など)。 GrandOrgue のチャンネルと、オーディオ・デバイスの物理的なチャンネルとの接続関係は、試行錯誤して探るしかありません。

オーディオ・グループ:オーディオ・システム内の論理ブロックを設計するのに使われる名義です(例: "front speakers", "rear speakers", "subwoofer", 等 )。オーディオ・グループは必要なだけ作成することができます。

注意

読み込んだサンプルセットでオーディオ・グループが使用されていない場合、処理のオーバーヘッドを与えることになって、同時発音数の最大値が下がります。したがって、不必要なオーディオグループは追加しないほうがいいでしょう。

上の例では、次のように結論されました。

  • Choir (Svällverk) の音は後ろのスピーカーから、フル音量で鳴る。
  • Great (Huvudverk) の音は前のスピーカーから、フル音量で鳴る。
  • Echo (Bröstverk) の音は前のスピーカーから、弱めの音量で鳴る。
  • ペダルの C 側の音は前の左スピーカーから鳴る。
  • ペダルの C# 側の音は前の右スピーカーから鳴る。

これを実現するために、 Settings... 画面でオーディオ・グループをチャンネルに結びつけ、 Organ settings 画面でそのオーディオ・グループに所属するパイプを増やす作業が行われました。


訳文ここまで(ただし、脚注が下に表示されています)。