虚仮コツ考

辺根えむのブログ

GrandOrgue ヘルプ:第2章 はじめに

この記事は GrandOrgue のヘルプ "Chapter 2 : Getting Started" を勝手に日本語訳したものです。(ヘルプ日本語訳の目次ページ

まだ日本語として変だったり、意味が取っていない箇所が多々あります。また、図は転載せずに「図」と表記するだけに留めています。必ず原文と照らし合わせの上でご利用ください。

訳出したバージョンは v3.9.5-1 (Jan 23, 2023) です。

以下、訳文です。(文脈や指示語はすべて GrandOrgue に対応するものであり、このブログとは全く関係ありません。)


第2章 Getting Started - はじめに

Introduction - 導入

GrandOrgue はユーザーが仮想パイプオルガンを読み込んで演奏することを可能にするツールです。 GrandOrgue はサンプルセットを使いながら、個別のパイプの音とオルガンの振る舞いを組み合わせることで、様々なパイプオルガンをシミュレートすることができます。

Sample Sets - サンプルセットについて

GrandOrgue は様々なサンプルセットを読み込んで、それを忠実に再生することができる機能を持っています。サンプルセットの形式はこの取扱説明書で後述します。その形式は Hauptwerk™ バージョン 1 のサンプルセットと後方互換性があります。 GrandOrgue は、少なくとも1つ以上のサンプルセットがなければ、それ自体では何もすることができません。サンプルセットは通常、パッケージかインストーラー付属の形で提供されます。初期設定では、このソフトウェアはドキュメントのフォルダに作られる "GrandOrgue" 内の "Organs" からオルガンを読み込みますが、容量の許す限りで好都合などんな場所にもサンプルセットを保存することができます。詳しくは https://github.com/GrandOrgue/grandorgue/wiki/Sample-Sets をご覧ください。

注 Hauptwerk™ 用オルガン定義ファイルのキーワードの中には、 GrandOrgue では使用されないとポップアップ画面で通知されるものがあります。これらの警告メッセージは無視しても問題ありません。

Organ Packages - オルガン・パッケージについて

オルガン・パッケージは、 GrandOrgue で直接開くことができる自己完結型アーカイブ・ファイルです。あらためてディスクにインストールする必要はありません。1つのパッケージには1つ以上のサンプルセットが含まれています。

このソフトウェアはオルガン・パッケージを置くための専用フォルダを認識します(初期設定では、ドキュメントのフォルダに作られる "GrandOrgue" 内の"Organ packages" です)。パッケージをそのディレクトリに入れると、 GrandOrgue に自動的に登録されます。

オルガン・パッケージ・ファイルの形式についての詳細は、第11章 The GrantOrgue oragan package format をご覧ください。

Features - 特徴

  • 対応するハードウェアでの高解像度な出力
  • 最適な音質を扱うための高精度な内部処理
  • ソフトウェア・リバーブを内蔵
  • 最大発音数を管理して CPU への過負荷を回避
  • 適切な対応ハードウェアによる低遅延出力
  • 迅速で簡単な MIDI セットアップ:イベントのリッスン機能や複合的な MIDI イベント検知
  • ロスレス圧縮により RAM 必要量を最大で 40% 削減
  • リアルな音を表現するリリース・サンプルの強化機能
  • 全ての機能や強化について設定を変更可能
  • サンプルセットの高速な読み込みとキャッシュ
  • サンプルセット別に設定の保存や設定ファイルへのエクスポートが可能
  • 小さなデモ用オルガンを同梱し、 GrandOrgue インストール後の最初の起動時に自動的に読み込み

Requirements - 必須スペック

All Platforms - 全てのプラットフォームに対して

  • SSE3 対応のプロセッサ

    注:プロセッサが新しく高速なほど、同時発音数をより多くできます。

  • 使いたい中で最大のサンプルセットを完全に読み込むのに充分な RAM 。大きなサイズのサンプルセットに対応するために 64 ビット版 OS を推奨。1

  • サンプルセットを保存するのに充分なハードディスク[訳者註: SSD も可]の空き容量。キャッシュの使用は必要なディスク容量を増加させます。


訳文ここまで(ただし、脚注が下に表示されています)。


  1. 32 ビット版の GrandOrgue はサンプルのデータ読み込みが 3 GB 未満に制限されます。 OS によりますが、 1.5 GB から 2 GB よりも大きいデータを読み込むと阻害される機能が出てきます。